天記 ~Ten’s Diary~

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試合を彩る華麗なパス ~基本から変化球まで~

こんにちは、天です。

ブログを読んでくださりありがとうございます。

 

本日は試合の中でも目を引くパスについて解説します。

 

一言でパスといってもいくつも種類があり、シチュエーションによって使い分けております。

 

そんなパスの魅力について伝えられればなぁと思います。

 

前回の記事はこちら↓

試合の命運を握る?? ブレイクダウンとは ~ラックやモールについて~

 

 

 

 

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一瞬の判断力が成否を分ける! それがパス

言い過ぎだって思いますよね。笑

 

でもパスってぶつかるのが避けられないラグビーにおいては非常に重要で、相手のいないスペースに、いかに速くボールを動かせるかが鍵となってきます。

 

相手の意表をつくパスだったり、思いっきりディフェンスラインを押し上げてきた相手の頭上を越えていくロングパスだったり、どこにパスをだすか、もちろんランやキックも含めどんな選択をするか、常に相手との読み合いとなります。

 

私もスタジアムで観戦しているときに、一気に詰めてきたディフェンスの頭上を越える超ぉぉ~~ロングパスを見たことがありますが、「うおぉっ...!!」と感動したものです。

 

あとでYouTubeでそのシーンをなんども見返すくらいです。笑

 

そして、一番忘れてはいけないのは、ボールを前に投げてはいけないということです。

 

これはバックスで攻撃を仕掛ける際に否が応でもポイントよりもうしろにオフェンスラインをひくことを余儀なくされることを表します。

 

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ここでやみくもにパスをしてもゲインラインを突破できず、どんどんどんどん自陣に下がっていってしまいます。

 

ゲインラインとは、スクラムやラックの中央を通ってゴールラインと平行に伸びたラインのことで、ここを越えて初めてボールを前進させ、陣地を獲得(ゲイン)したことになります。

 

そのため、効果的にパスを使っていくことが必要となってきます。

 

もちろんパス以外にもキックやランだったり、フォワードでごり押ししたりといった攻撃を、その場の状況に合わせて選択していくことが肝となりますね。

 

そんなパスの種類を紹介していきます。

 

 

基本中の基本! ストレートパス

まずは、基本のストレートパスです。

 

このパスは回転をかけずに味方の選手の胸元にスポッとおさまるように投げます。

 

主に味方同士が近く、パスを受けとったすぐあとに相手と当たるときや、2vs1の状況でのラストパスで使われることが多いです。

 

そのため、味方がとりやすいパス、次の動作にスムースに移れるパスを心がける必要があります。

 

とりにくいパスだと、わたわたしている間にがっつりタックルをくらってしまいますものね。痛いんですよ、あれ...笑

 

 

遠くの味方へ届け! スクリューパス

次はスクリューパスです。

 

このパスは縦方向に回転をかけて、遠くにいる味方へパスする際に使います。

 

主に手前の味方を飛ばして遠くの味方にボールを渡したいときや、大外のスペースが空いて素早くボールを運びたいときに効果的です。

 

綺麗な弧を描いて一気に大外まで飛ばされるパスは、見てて気持ちいいものですよ!

 

いい動画があれば載せたいと思います。

 

またスクラムハーフからバックスにボールを供給するときのパスもスクリューパスですね。

 

 

タックルされてもボールは繋げる! オフロードパス

これはタックルされている状況でするパスです。そのまんまです。笑

 

基本、タックルされたらその場でポイントをつくるのですが、それでは遅い!もっと速くボールを動かしたい!というときに使います。

 

タックルされても上半身がフリー(相手がボールに絡んできていない)のとき、味方に直接渡すか放り投げるかします。

 

直接渡した方が成功率は高いですが、相手もいるのですぐ止められる可能性も高いです。

 

そのため、リスクはありますが少し離れた位置にいる味方に放ってあげる方が、より前進することができるし、会場も盛り上がります!

 

主に立った状態となりますが、倒された状態でもワンプレーならしてOKなので、走り込んでくる味方にフワッとパスしたりします。

 

直接渡すパスをガットパス、フワッと投げるパスをポップパスと呼んだりします。

 

 

ファンタジスタ! バックフリックパス

相手から見えないように背面から投げるパスです。

 

ほとんどノールック(見ない)で投げるため、少し乱れたパスになることが多い印象です。

 

印象、というのは、私はこのパスをほとんどやったことがありません。

というか試合でほとんど成功させたことがありませんっ!笑

いつも、たま~にやりたくなって失敗して監督に怒られる...までのワンセットです。笑

てか、成功しても怒られる…笑

 

トップレベルの選手は平然とやってのけるのですが、毎回ボールを見失います。笑

 

外から見てて見失うんですから、フィールドで相対している選手はもっと大変ですよね...

 

 

パスは手だけじゃない! キックパス

ボールをキックして味方の選手へ渡すパスです。

 

楕円球を蹴るため、手でするパスと違って難易度が段違いにアップします。

 

メリットは、大外にいる味方まで一発でボールを回せることと、前にパスしてOKなため、成功すれば大きく前進できることです。

 

デメリットは、パスが通らなかったり、ボールがタッチラインを越えてしまったりして相手にボールを渡してしまうことです。

 

あ、一番大きなメリットは、成功すると会場が沸くことですね!笑

いやほんとに!笑 それでトライがとれた日には大喝采ですよ!!

 

 

パスを横どり! インターセプト

インターセプトとは相手が投げたパスを途中で奪いとるプレーです。

 

場面としては、ギリギリのところを通そうとしたパスや素早く外に回そうとロングパスを放ったときなどに発生します。

 

特にこちらが速いリズムで攻めているときのロングパスは結構注意が必要です。

うまくいけばトライに繋がるパスが、逆に相手にボールをとられてしまって、大ピンチに!なんてこともありえます。

 

インターセプトされたら一発で流れが変わってしまうので、怖いですねぇ。

ちょうど今日、日本vs南アフリカの試合があったのですが、後半30分くらいのときの日本が攻めている場面で、ロングパスをインターセプトされてそのまま独走→トライ、と一気に流れを持っていかれてしまうということがありました。

 

インターセプトされてそのままトライまで持っていかれるというのは、こちらが全員で攻めていてうしろに残っている選手がいない状況だからなんですよね。

 

ただ逆にインターセプトが失敗したら、それはそれでディフェンス側の大ピンチに繋がります。止められてた相手を止めずにボールをとりにいっているので、当然っちゃ当然ですよね。

 

インターセプトは諸刃の剣かもしれませんね。 

 

 

 以上、華麗なパスについて解説いたしました。

 次回は、うまく使いこなせれば陣地を大きくとれるキックについて解説します。

楕円球の本領発揮 キック ~陣地争奪戦からスピード勝負まで~