天記 ~Ten’s Diary~

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ラグビーのマニアック??なルールその2 ~間違えると相手ボールになっちゃうプレー~

 こんにちは、天です。

ブログを読んでくださりありがとうございます。

 

本日は、まだ紹介しきれていないラグビーのルールのなかで、少しマニアックなルールについて解説したいと思います。

 

前回のフリーキックと同じく観戦する上では特段覚えなくても問題ないのですが、より深く知りたいなぁというコアな方に向けて解説していきます。

 

前回はその中でもフリーキックについて解説しました↓

ラグビーのマニアック??なルールその1 ~珍しいフリーキックのあれこれ~

 

 

 

 

間違えると相手ボールになっちゃうプレー

ラグビーでは間違えたり勘違いによって思いがけずピンチに陥ってしまうことがあります。

 

せっかくピンチを脱しようとして行なったプレーが実は自チームにとって不利になってしまうプレーだった…

 

いやぁ~報われないですよね~…

 

ホントにちょっとの違いなんですけど、陣取り合戦と呼ばれるラグビーにとっては大きな痛手となってしまうんですよね。

 

強いチームでは、あえて相手にその選択をさせることで自チームに有利に運ぼうとしたりします。

 

なぜ、相手ボールになるとわかってて、そのプレーを選択するのか??

 

それは、そうしないと相手にトライをとられる可能性が極めて高くなるからです。

 

今回はそんなプレーの数々をご紹介します。

 

 

自陣22mライン内に持ち込んでダイレクトタッチ

自陣22mラインよりうしろ(自陣側)からボールをタッチラインにダイレクト(地面にボールがつかず)に蹴り出した場合、ボールが出た位置から相手ボールのラインアウトとなります。

 

自陣で闘っているときに陣地を回復しようとするときによく見られる光景です。

 

しかし、この際に注意しないといけない点があります。

 

それは、自陣22mラインより前でボールをダイレクトで蹴り出した場合は、ダイレクトタッチとなり蹴った位置から相手ボールのラインアウトで再開するということです。

 

この自陣22mラインより前というのが曲者で、これはキッカーの位置ではなく、そのボールをどこで捕ったかで決まります。

 

つまり、自陣22mラインよりも前でボールをキャッチして、そのまま自陣22mラインに持ち込んでキックした場合も、判定としては自陣22mラインより前で蹴り出したということになります。

 

基本的にこのミスをする選手はほとんどいませんが、判断が難しいのがボールを下がりながらキャッチし、キャッチした地点が自陣22mライン上(もしくはライン内だったのか外だったのか微妙な位置)だった場合。

 

これはレフリーの判断になりますが、自陣22mラインより内側だったかどうかなんて言ってくれません。ダイレクトで蹴り出したときまでどっちになるかわからない状態です。

 

なので、この場合はだいたいは外に蹴り出さずに相手選手の裏をとるようなキックを蹴る場合が多いですかね。運に任せてダイレクトで蹴り出す真似はほとんどしません。笑

 

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もうひとつのパターンだと、自陣22mラインより前でポイントができ、ボールをバックスにパスしてそのままタッチラインに蹴り出す…これもダイレクトタッチとなり蹴り出した位置から相手ボールのラインアウトとなります。

 

ポイントが自陣22mラインを越えているからダイレクトで蹴り出しちゃダメだよという判定です。

 

つまり、自陣22mラインよりうしろからモールをつくって押して22mラインを越えてしまった場合もダイレクトタッチとなります。

 

ただし、自陣22mラインより前でポイントができていた場合に、一旦22mラインよりうしろでポイントをつくってから蹴り出せば、ダイレクトタッチにはなりません。ボールがタッチラインを越えた位置から相手ボールのラインアウトとなります。

 

こう見てみると22mライン際の攻防もなかなか奥が深いですよね。

 

 

ボールを自陣インゴールに持ち込んでグラウディング

こちらは、自陣のインゴール(ゴールラインデッドボールラインの間のゾーン)にボールを持ち込んでしまうパターンです。

 

通常、ボールがインゴールにある場合、相手チームにグラウディングされるとトライとなりますが、自チームがグラウディングすると自陣22mラインよりうしろからマイボールのドロップキックで再開となります。

 

しかし、ボールを自らインゴールに持ち込んでグラウディングすると、自陣5mラインから相手ボールのスクラムとなります。

 

よくあるのが相手選手がグラバーキックをして味方を走らせトライをとりに、自チームはそれを阻止しようとしてボールを追いかけます。

 

ボールがインゴール内に入り、相手選手と自チームの選手どちらかが先にボールをグラウディングする…というような状況です。

 

相手がグラウディングすればトライ、自チームの選手がグラウディングすれば22mラインよりうしろからドロップキックとなります。

 

判断が難しいのが、相手が蹴ったボールがインゴールに入らずゴールラインの手前で止まる or 止まりそうなときです。

 

うしろから相手も全力で迫ってきており、おそらくボールをとってもすぐにタックルされてボールを奪われてしまうかもしれない状況…

 

こんなとき、タッチラインが近ければそのままボールを蹴り出すこともありますが、近くなければ自らボールをインゴールに持ち込んでグラウディングします。

 

そして相手ボールのスクラムで再開。ピンチは続きますが、そのままトライされるよりかはマシ…となります。

 

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観戦しているときにこのようなプレーを観ることができたら「うまいなぁ~!」と唸ること間違いないでしょう。笑

 

 

以上、間違えると相手ボールになっちゃうラグビーの複雑なルールについて解説しました。

トップチームでこんなミスをやらかす選手はいませんが、そうせざるをえない状況になって渋々するということは、まま起こります。